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第13回首都圏滅菌管理研究会 ポスター演題抄録

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(1001) マイクロファイバークロスの有用性について

◯藤田 敏1, 栗木 恭治2, 山下 智哉3

1クリーンケミカル株式会社 技術部, 2クリーンケミカル株式会社 企画部, 3医療法人樫本会 樫本病院 手術室中央材料室
【背景】
 昨今医療技術の進歩により、医療器械は繊細かつ複雑に形状を変化させ、それら器械の各取り扱い数は増加している。使用後の医療器械は、洗浄作業者の安全を考慮すると、ブラッシング洗浄せずウォッシャーディスインフェクタなどの自動洗浄器で洗浄することが望ましい。しかし、構造が複雑な器材はブラッシング洗浄を行わなければ十分な洗浄効果が得られないのが現実であり、自動洗浄器の性能が向上するなか、ブラッシング洗浄の精度を高める努力が重要である。
ブラッシング洗浄に欠かせないのがブラシやスポンジなどの洗浄道具である。これら道具は日々の使用で劣化するため交換する必要があるが、その交換のタイミングは人それぞれであり、交換をせずに使用すると思い通りの洗浄効果を発揮しない場合もあり管理が必要である。また、道具の衛生管理も重要であり、菌の温床とならないよう処理マニュアルが必要であるが、作成している施設はほとんどなく、作業者の経験に委ねられている。以上のことから、ブラッシングに使用する道具は劣化しにくく、衛生管理が容易なものが望まれている。
【目的】
当社ではいち早くマイクロファイバークロスの拭き取り力の強さやリントフリーであること、耐薬品性に優れていることに着目し、ブラッシングや清拭の場面で使いやすい製品を開発してきた。今回、マイクロファイバークロスの洗浄効果、薬剤耐性、洗濯による劣化などの試験結果をまとめたので、報告する。
【試験方法およびその結果】
 洗浄試験は、拭き取洗浄装置を製作し、疑似汚染物として羊血液を用いて行った。その結果、マイクロファイバークロスは、環境清拭クロスに比べ洗浄力に優れ、再付着が少ないことが判った。

 
(1002) 滅菌用ラップ材における保護用パッド材を用いた際の乾燥促進効果についての考察

◯國島 俊樹1

1メドライン・ジャパン合同会社 マーケティング部
【目的】滅菌用不織布製包装材用(以下、滅菌用ラップ)は、従来法の紙や綿布では達成することのできなかった撥水性や、撥アルコール性、柔軟性、強度、低発塵性などの性能で優れた特性を示す素材として様々な滅菌現場で用いられている。AORN米国周術期看護師協会では、乾燥不良を蒸気滅菌、冷却サイクル完了後に小包内または表面に水分が残っている状態と定義し、器具セットの重量、不適切な梱包方法、蒸気の質などの様々な要素が起因しているとしている。
一方で、滅菌用ラップの破れなどを経験することがあり、様々な対策が用いられている。我々はその中で、被滅菌物を滅菌用ラップに包む際に四隅に設置するコーナーパッド(以下保護用パッド)を作成し、実際に滅菌工程を実施しその結果を得たので報告する。
【方法】試験は2段階にて実施した。試験1はDINトレイとSUS棒5本(約5kg)およびDINトレイとSUS棒10本(約10kg)のセットに対して保護用パッドありと、なにも入れないセットの4条件で蒸気滅菌を行い視覚的に乾燥状態を観察した。試験2はDINトレイ10本(約10kg)に対し、何も入れないセット、保護用パッドあり、保護用パッドに吸水シートを敷いたセットの3条件で、滅菌前と滅菌後の重量を測定した。
【結果】試験1では、5kgの保護用パッドなしの条件で良好な乾燥状態が確認された。10kg保護用パッドなしではトレイ下部に、5kg保護用パッドありではパッド内部に、10kg保護用パッドありではパッド内部に残水が見られた。試験2では滅菌前後の重量で、パッドなし11.20kgから11.22kg、パッドあり11.17kgから11.22kg、パッドあり吸水シートでは11.29から11.34でkgであった。
【考察】本検証において、残水は主に保護用パッド内に発生し、乾燥を促進する効果は確認できなかった。保護用パッドの材質や形状などにさらなる検討が必要と思われた。

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